痴呆症の症状、予防法を教えます

アルツハイマー型痴呆症の危険因子

・女性は男性に比べて1.5倍もアルツハイマー型痴呆症になりやすいといわれています。女性がなりやすい理由としては,エストロゲンなどの生物学的な差のみだけでなく生存率の差,性に伴う行動や曝露の差などが関係していると考えられている。 以下の条件にあてはまる方はアルツハイマー型痴呆症になりやすいといわれています。

 

・近い親戚にアルツハイマー型痴呆症の方がいることは遺伝の関係で危険因子となります。高齢の発症では関係ありません。

 

・仕事に一筋であり、まじめで、趣味がすくなく、社交的でない方はアルツハイマー型痴呆症になりやすいと考えられています。

 

・歯が健康でない方もアルツハイマー型痴呆症に要注意です。歯がないことが直接関係しているのではなく、よく虫歯や歯周病になるような生活をしていることが関係しています。

 

・アルミニウムの多量摂取はアルツハイマー型痴呆症の原因となります。アルミニウムは穀物などにも含まれますが、普通に摂取することにはあまり敏感になる必要はありません。しかし、水道水などはアルミニウムが基準値より高い可能性があるので少し注意が必要です。

 

・意識障害を伴うような強い衝撃を受けたことのある方は統計上アルツハイマー型痴呆症になることが多いといわれています。

 

・高血圧症、高脂血症がある人はアルツハイマー型痴呆症の可能性が多くなります。

アルツハイマー型痴呆症の治療法

アルツハイマー型痴呆症によって死んだ神経細胞は生き返らせることは出来ませんが、まだ生きている神経細胞を活性化させ、脳の機能低下を遅らせることはできます。そのためにはやはりアルツハイマー型痴呆症の早期発見、早期治療が大切になってきます。初期にリハビリと薬の投与、周りの人の受け入れる態度によって症状を和らげることができます。

 投与する薬も改善されており、抗アルツハイマー型痴呆症は軽度から中度の痴呆症を改善し、進行を遅らせます。他にも、痴呆症女性に女性ホルモンを補充したところ知的機能の維持に効果をもたらしたことも報告されています。さらに抗炎症薬のなかにアルツハイマー型痴呆症に効果のある成分があることも分かったいます。

 このように痴呆症の治療法はどんどん確立されつつあります。また周りの協力も必要です。粘り強く対処することが大切です。

脳血管性痴呆症の予防法

脳血管性痴呆症を防ぐには脳動脈硬化を防ぐことが大切です。脳動脈硬化は脳梗塞や脳出血を引き起こします。高血圧症、高脂血症、糖尿病、心臓病、肥満、喫煙、多量な飲酒、ストレスはその確率を増大させます。これらは生活習慣を改善することで防ぐことが出来ます。暴飲暴食を控えることはもちろんのこと、特に塩分、脂肪分は取り過ぎないように気をつけましょう。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質は動脈硬化を予防します。これらは野菜、大豆、海藻などはこれらの栄養素を豊富に含んでします。またこれらは肥満や高脂血症の予防にもなります。 たばこの喫煙も動脈硬化につながります。ストレスも動脈硬化、そして痴呆症の大敵ですが、なくすのは不可能でしょう。自分なりの解消法を見つけることが重要です。